on my own

話し相手は自分だよ

丸1年まじめに通った英会話教室を退会してきたのでdisります

駅らしき場所で、外国人観光客らしき人に向かって、道案内らしきことをしている女性の横に「言いたいことが言えるって 楽しい!」と書いている広告を見て「お前の"言いたいこと"はそのレベルでいいのか?」とぼんやり思いました。のいです。

 

3年程だらだらと通っていた英会話教室をすっぱり退会してきました。
先に入会していた母から譲渡されたポイントを利用=つまり自分の懐は全く痛まないという状況もあり、最初の2年はほとんど身が入らず、何度も教室から「早く次の予約を入れろ」と電話が来る体たらく。しかし、これはいけない、っていうかまず母に殺される、と(命の)危機感を抱いてやっと本気で通いだし、1年でポイントを全て使い切り、このたび晴れて退会と相成りました。
そしてその最後の1年でたくさんの教師に会い、生徒に会い、いろいろと英語学習について考えたので、自戒の意味も込めてブログに残しておこうと思います。
どの英会話教室か、直接名前は書きませんが、少しシステムを調べたことのある方ならすぐにお分かりになるでしょうし、通ってる方なら尚更かと……。結果的にdisるような文面になっちゃってますが、この記事にその英会話教室(以下、A校)を誹謗中傷する意図はありません。(こういうふうに言っとけばま~角が立たないだろ~という安易な心根が透けて見えますね。)

 

私、のいの結論から言うと、『A校は、実践的な英語を話せるようになるための場所ではない』
私は実践的な英語を話せるようになりたかったので、A校を退会する選択をしました。
じゃあ、何のための場所なんだよと聞かれたら、たぶん、
『英語が趣味の人が、お金を出して英語を話しに行く場所』だと答えます。
『実践的な英語の勉強』と『趣味の英語の勉強』は、あまりにも違いすぎる。
少し考えれば至極当たり前のことなのに、なんでもっと早くに気が付かなかったんだろう? のいのバカ! もう知らない!! のいとメイでちょっと韻を踏んでるんですね……。自分で言っちゃうのがあまりにも愚かだよね……。

 

去年の2月頃からでしょうか。突然、英語本気モードに入った私は、かなり真剣に英語が話せるようになりたくて、メッチャがんばってA校に通ってました。本気でした。本気と書いてマジと読みました。
去年の9月頃にはA校の最高レベルへのレベルアップテストに一発で通り、「駐在経験のある方、帰国子女が英語を忘れないために通うようなレベル」と聞いていたのに留学経験もない純ジャパニーズがこんなに簡単に入れていいんだろうか……? と過度に恐縮しながら、そのレベルのレッスンを受け始めました。
正直、かなりピンキリでした。確かに、時々「なんで来てるの?」と聞きたくなるようなネイティブレベルの人もいる事にはいる。しかし……。


もういいかな? なるべく理性を保って書きたいと思って、ここまで比較的まじめに書いてたんだけど……いいや!! 言っちゃう!!!


あのね! へたくそな人がね!! 多すぎる!!!
言っちゃった!!!
ってか、最高レベルでこれってどういうこと!? マジで聞いてるだけでイライラする。40分のレッスンがその生徒さんのせいで苦行と化す。発音、最悪。構文、最悪。ボキャブラリーだけは、異常に豊富。sustainableだのfarfetchedだの、日常会話では(ましてやノンネイティブの一般人は)ほぼ使わないだろう単語が切手のコレクションみたいに脳に収まってる。でも動詞の活用も微妙にままならないのにそんな単語だけ脳に蓄えてどうすんの? 相槌は「オウ、リアリー?」の一点張りだし?? こういう人がひとりレッスンにいると、途端に講師の話すスピードが落ちる。リスニング練習も、スローモーションみたいになる。講師は彼らの文法の誤りを訂正しない。ハチャメチャな時制も直さない。カタカナ発音された単語を繋いで、あいまいな星座を作るようにして会話を理解している。ヘタクソ達は講師の優しさに包まれて40分を終える。不完全燃焼の私だけが狭い教室に取り残される。


私、憤怒しました。
憤怒に塗れ、若いエネルギーを武器にして、どうしてこんなにも英語力に差が出てしまうのか、実地調査に乗り出しました。レッスン中や休憩時間に話しかけ、相手から英語学習歴や仕事で英語を使うか、ここの外で英語を学ぶ機会があるか、聞き出しました。使う駅が一緒なら改札までぴったり付いて行ったし(それが自分の父親ほどの歳のおっさんであろうと)、本気でこの人の英語はヤバイ、上手いと思ったらその場でお茶に誘いました(綺麗な女の人だけです)。


結果。(例外もあります、印象です)
英語うまい人→学生時代から英語に親しんでいて、仕事でもバリバリ英語を使う。A校にはそんなに長く通っていない(1年以下)。省庁にお勤めだったり、長期の留学経験があったりする。
英語ふつうの人→英語に関わる学部を出たけど、仕事はそこまで関係ない。英語の歌を歌ったりドラマを見るのは結構好き。A校は2~3年目。
英語ヘタクソな人→『英語は趣味』。A校には大分長く通っている(長い人で10年以上)。A校以外で英語を使う機会は、年に一度の海外旅行とか、道案内。

 

は~い! ここで、英語ヘタクソな人のモノマネやりま~~す!!
『えっ? 全然、ぜんぜ~ん!! 英語は趣味ですよ~。もう、ずっと通ってて~。10年くらいになるかな? も、楽しいからやってるって感じ』
Yes、英語が上手い人は、A校で英語を勉強してなかった。英語が下手なひとは、みんなA校にこつこつ楽しく年単位で通い続けていた。
いやほんと、ちょっと考えれば分かることなんだよ!! わざわざ調査なんかしなくっても!!! つまりこの記事は私が私に鞭打つ意味もあるんです。せっかく金を使ってるんだから、頭も使うべきだったと。どこの下水道から湧いてこられたか知らないが、英語ヘタクソマンが大量発生してるのを目撃した段階で退会するべきだったと。まあ、そうやって綺麗なお姉さんとお茶とかして、良い出会いもあったから悪い事ばかりではなかったんですけど……。

 

そんな察しの悪い、あほな私がA校を退会する決定打となった、講師の一言があります。

『ぼくたちは英語教師ではない。ぼくたちがやっているのはカスタマーサービスだ。生徒に気持ちよく英語を話してもらう接客業みたいなものだ』

これがA校全体の指針なのか、彼自身の仕事に対する姿勢なのかどうかは、私には分かりません。それでも、彼の一言で、いままでぼんやり抱いていたA校への違和感が、突如としてクリアになり、私の後頭部を殴り飛ばしたことに間違いはありません。
というわけで、退会してきました。予想に反して全く引きとめられませんでした。ぶっちゃけちょっと淋しかった。

 

『普段、外国人と話す機会のない人が、楽しく英語を話して、それを年単位でこつこつ続けることの何がいけないのか。他人の趣味や楽しみに口出して、ヘタクソなどと貶して、果てには下水道だの、「モノマネしま~す!」って、てめえ何様なんだよ!! 自由の女神像に刺さって死ね!!』
はい!! 重々承知です!! 刺さって死にます!!! 何ならエッフェル塔にも刺さります!!! あと下水道のくだりは、このまえ観た歌舞伎のセリフをど~~~しても使ってみたかっただけなんです!!!
でも本当に、心の底から、彼らのヘタクソっぷりが我慢ならなかった。そしてそのヘタクソなアイアムえーっとスチューデント英語をにこにこしながら聞いて、ひとつも訂正しない講師も、煮えくりかえるほど腹立たしかった。

私の友達にエスペラント語を勉強している子がいます。
エスペラント語はご存じの通り、人工言語なので、母語としている人は地上に存在しませんし、エスペラント語を学ぼうなどという酔狂な人の輪の中でしか通じません。それでも彼女はエスペラント語の学習を楽しんでいるし、なにより『そんな"まったく使えない"言語を学んでいるという状況』そのものを楽しんでいる。
私がA校で出会ってきたヘタクソの皆さんも、やってることはそれに近い。でも、彼らがエスペラント・ガールと同じ心境で勉強を楽しんでいるかと言えば、そんなことはまず確実にない、ないはずだと信じたい。だって虚しくないですか。決して安くないお金をつぎ込んで、年単位の時間を使って、現地のネイティブにはほとんど通じないだろう英語しか話せないなんて。

 

A校を退会したあと、どこで英語を勉強しようか、まだ決めていませんが、ひとつだけ確かなことがあります。

 

『英語ネイティブの彼氏作るのが一番早い』

 

とりあえず、ハーレクイン読んで勉強します。もちろん、原著を。

 

 

 

 

 

 

アジアの安宿に泊まろう! ドミトリーという選択

「アジア」「安宿」「ドミトリー」という語群から何を連想されるだろうか。
「南京虫」「沈没」「不衛生」「大麻」等を連想された方は、恐らくヴィレッジヴァンガードで旅行本を立ち読みしすぎか、単に『深夜特急』の読み過ぎです。いや私も別に『深夜特急』読んだことないけど。だいたいそんな感じじゃないの?

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お芝居のある一日 のいの場合

www.ozmall.co.jp

 

『お芝居がある1日を、シミュレーション/観劇デビュー特集』(https://www.ozmall.co.jp/special/2015032400e/theatergoing.aspx)などという記事が軽くTLを焦がした件はまだ皆さまの記憶に新しいかと思います。それを受けて、このたび、「リアルな観劇女子の一日を書いて!」とリクエストを頂いたので、『私(のい)にとっての、お芝居のある一日』のモデルケースを書き出してみます。

※あくまで、私にとってのモデルケースですので、全ての舞台オタクがこのような一日を送っているわけではありません。「私はもっとオシャレな一日を過ごすわ!!」と憤りを覚えた方はそのオシャレライフをどうぞFacebookInstagramでシェアしていいね!してもらってください。


それでは、とある舞台オタの、お芝居のある休日を覗いてみましょう。

 

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ブロードウェイミュージカル雑なレビュー16連発+NY観劇豆知識

 こんにちは。のいです。二〇一五年三月から六月までの三か月、ニューヨークに語学留学しておりました。その間にブロードウェイミュージカルを、オンオフ合わせて十六ほど鑑賞しましたので、ざっと簡単にレポートというかレビューというか、感想を書き連ねて行こうと思います。観た順です。

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日常雑記: They call me Mimi.

(たまにTwitterに投下するには長すぎる日記っぽいことも書いていきたいな~ということで、第一弾です。ゆるゆるっと暇つぶしにちょうどいいくらいの文章を投げていけたらいいな。)

 

 本名とほとんど関係のないあだ名でばかり呼ばれてきた。ネット上で出会った人と頻繁に顔を合わせるようになってからは、ともすると、ハンドルネームで呼ばれる機会の方が多かったりする。だから、違った名前で呼ばれることには慣れていたはずだった。もちろん、呼ばれる名前の数だけ私はほんの少し違った顔の人間にはなるけれど、それは私の表層に薄らと色が付く程度のことで、現実味のない妙な名で私を呼ぶその声の響きは、私の根幹を揺るがすような衝撃にはなり得なかった。

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