on my own

話し相手は自分だよ

『背すじをピン!と』最終回に寄せて ──What Makes Us Beautiful

↑↑↑Kindle版1・2巻が2/16まで無料で読めるよ!!!↑↑↑



『そんな昔のことなんか、早く忘れなよ』
この言葉の持つ冷たさ、突き放すような響きは、きっと言われたことのある者にしかわからない。言う方には多くの場合、まるで悪意がないことは分かっている。過ぎたことなんだから、『昔』のことなんだから、そんな事もう気にしなくて良いんだから。じゃあ気にするのやめよう忘れちゃおう! と、スッキリ気分を変えられるかというと、勿論そんなことはなくて、忘れたいことを綺麗に忘れられるように人間の脳ができているのならきっとPTSDなんて病名すらこの世界に存在しない。
では、忘れたいのに忘れられない記憶がある人にどう声を掛ければいいのかと言うと、全ての人に有用な、ユニバーサルデザインみたいな言葉や態度などは存在しない。抱えている苦しみやその深さは、十人十色に異なるのだから。中でも最悪の部類に入る(と、私が勝手に思っている)のは、冒頭の『早く忘れなよ』と、それから『もっと苦しい思いをした人はたくさんいる』とか『みんな同じように苦しいんだから』とか。苦しんでいる過去、苦しみそれ自体、苦しんでいる本人、これら全部まるっと貶めて打ちのめす、呪いのような言葉だ。



「僕 わたりさんのこと すごい… 尊敬するな…!!」
と、土屋くんは言った。(単行本二巻)
小学生のころに経験したとある出来事から、自分に自信が持てなくなってしまったわたりちゃん。自分が競技ダンスを始めたのはそんな自分を変えたかった、と話す彼女に、土屋くんは(自分だって好きだった女の子から「手汗すごい」と言われたトラウマがあるにも関わらず)そう言って感嘆の溜息を漏らす。なんのてらいも、躊躇いもなく、わたりちゃんを肯定する。
土屋くんは何でもないことのように発言しているが、実はこれってすごいことだ。同級生の女の子に対し、「尊敬する」というワードはそう簡単に出てくるものじゃない。これは土屋くんだけでなく、『背すじをピン!と』に登場するキャラクターみんなに言える事でもあるが、ダンスの技術云々の前に、自分のパートナー/リーダーを大切にする気持ち、敬う気持ち、支えようとする気持ちが、何気ない言葉やしぐさから本当によく伝わってくる。



『背すじをピン!と』で、男女のカップルが手を繋いで登場するだけで、なんだか泣けてきてしまうのはなぜだろう。
リーダーが手を差し伸べる。パートナーが歩み寄り、その手を取る。作中でも何度か登場するリード&フォローの概念は、どちらかに相手を慮る心が無ければ成立しない。善意の壁打ちではなく、コミュニケーションという名のキャッチボールなのだ。土屋くんもわたりちゃんも、みんな、時にぶつかりながら、時に手を繋ぎ損ねながら、なんとかして彼と/彼女と通じ合いたい、分かり合いたい、と奮闘する。
私たちの誰しもが、日常を生きていく中で、多かれ少なかれ『相手が自分を尊重してくれない』場面に遭遇する。それは家庭の中かもしれないし、学校や職場かもしれないし、家から徒歩3分のコンビニへと向かう道すがらかもしれない。それは予測できないし、予防できないし、多くの場合は反撃もかなわない。『尊重してくれない』場面に行き合うたび傷つき、疲れきった体に、暗中模索する彼らの思いがじんわりと沁みる。そして、自分もこんなふうに、自分の目の前にいる人への敬意を忘れたくない、と改めて思わされる。



「私からしたら 彼の方こそすごい 同年代の男の子にあんなひとはいなかった… あんなに素直に 他人に敬意を示せる人…」
と、わたりちゃんは思い返す。
少年漫画における「すごい男の子」とはどんな男の子のことだろう。卓越した身体能力? ずば抜けたセンス? リーダーシップ? ……土屋くんはぶっちゃけ、何も持っていない。彼はこのままダンスのプロになるわけではない。勉強も、あんまりできない。ついでに特にイケメンでもない。どこにでもいる、ふつうの男子高校生だ。それでも土屋くんを、「すごい男の子」たらしめているのは、他者に対する深い敬意だ。プライドや自己愛を持たない、底抜けの利他主義者というわけでは決してない。背すじを伸ばして歩いて行くのに必要なだけの誇りと自尊心とをきちんと背負った上で、彼はひとを尊敬する。そして周囲もそれに気づき、その気持ちに見合うだけの敬意をきちんと返す。美しい、コミュニケーションだ。




『背すじをピン!と』は面白いマンガだ。日本一競争が激しい少年ジャンプの誌面で、突然世界の巨悪と闘い始めたり、お色気に振りきったりすることもなく、毎週確実に、堅実に楽しませてくれた。ドキドキさせてくれた。マンガとしての面白さがぴか一であることは、たくさんの人が語っているところだと思ったので、私はすこし異なる視点からこのマンガを讃えてみようと思った。
最終話を読んで「せすピンロス」に打ちひしがれている人も、まだ読んだことのない人も、よかったら『敬意』というポイントから、この作品を読んでみてほしい。私もこの文章を書くために文化祭編を読み返したら止まらなくなって最新9巻まで読み切ってしまいそうだったので断腸の思いで切り上げてこの文章を書いています。




冒頭の『そんな昔のこと、はやく忘れなよ』という言葉、これはご多分に漏れず、私がつい最近言われた言葉だ。男子生徒の前を通るたびに汚い言葉を投げつけられ、私にラブレターを渡すことが罰ゲームになり、少し前まで普通に話してくれていた男子から「俺の机に触らないで」と言われるような中学時代を送った私には、わたりちゃんのトラウマは非常に、本当に、刺さった。私としてはとっくに忘れて気にしていないつもりでも、意識とは無関係に、ときどき、あの頃の嫌な感じがリアルに蘇ってしまう。私だってポケモンがわざを忘れるみたいに1,2のポカンで忘れたいし、あんなクソ野郎どものせいで気分が悪くなるなんて人生の損失でしかない。でも過去は消えてくれない。大切な思い出や嬉しかったできごとと同じように。
かわいくて頑張り屋さんのわたりちゃんと自分を重ねるわけではないけれど、少しだけ、救われたような気がする。土屋くんに、私も励ましてもらったような気がする。私もきっとこれから長い時間をかけて少しずつ嫌なことを忘れていける、嫌な自分を変えていける。そうだといいな、と思えたから、私からも土屋くんに、この言葉を贈りたい。
ありがとう。



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2016年7月のすじピンイベントにて。
左:バレエ経験者でなかなかポーズがキマっている、ピンクのドレスがお似合いのせーちゃん。
右:背すじは丸いし値札がぶら下がってるしポーズは変だが相当ご機嫌でニヤニヤしている私。

21世紀だけど完全アドレス請求制の同人サイト作ったよ

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↑これ、表示されると絶望したよね(画像です)



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これはダミーエンターです。注意書きをきちんと読んでいただけましたか?
こちらからインデックスに戻り、もう一度読み直してください。

















ようこそいらっしゃいました。
あなたは 114514 番目の迷える子羊です。
キリ番 next→114555 キリリク受け付けます(文・絵・夢OK)。キリリク掲示板へどうぞ。
最終更新 10/20 パラレル長編部屋『夜ニ咲ク花』(遊郭パロ)24,25話UP



こんな辺境まで辿りついてしまったあなたはきっと私と同じ穴の貉なのでしょう。
かつて、多くの腐女子がインターネット上に自分だけのお城を持っていました。
それは『同人サイト』『ホムペ』等と呼ばれており、他でもない私も一国一城の主でありました。


あの頃、つまり、私がまだダイヤルアップでピーヒョロ言わせながらインターネットに繋いでいた頃。
世は正に大個人サイト時代。
ある者はホームページビルダーを使い、またある者はメモ帳にタグを直打ちし、
思い思いの城を、あちこちに築き上げていました。
時にお城はたいへん貧相であり、また、時にたいへん複雑な内部構造を持ちました。
入った途端にでっかい音でMIDIが鳴る、ブラウザによっては表示がメチャメチャになる、
リンク切れてる、文字化けしてる、最悪ウイルスに感染する、等々……。
それでも主が愛情と手間暇をこめて築いたその城には、かけがえのない宝がたくさんあったのでした。
稚拙ながらも楽しく書いた作品、毎日書き込み合ったBBS、解析画面に一喜一憂したweb拍手、
個性とこだわりとをいっぱいに詰め込んだ、ちいさな、愛しい、私だけのお城。
管理人さんに100の質問に答えたり、キリ番を踏み逃げされて仕方なく自分で自分のリクエストに応えたり、
掲示板に書き込まれたエッチな広告を憤りながら消したりしていた、あの頃がもう、遠い昔の事のように思えます。


しかし、時が経つにつれて、当時競うようにしてお城を大きくしていた者たちは、
一人、また一人と、城を離れていきました。
彼女達のお城には、三ヶ月以上更新されないページに表示されるアレがぶら下がりっぱなしになり、
サーチエンジンが潰れ、インフォシークが死に、So-netが死に、ジオシティーズが死に……
私は、誰も遊びに来てくれないお城とともに、取り残されました。
彼女たちはいったい、どこへ行ってしまったのか。
そうです。今ではすっかりお馴染みの『pixiv』と『Twitter』です。
もう、タグなんか打たなくていいのです。
いちいち検索避けを入れなくても、鍵をかければいいのです。
ちんたらBBSだのメルフォだの使ってないでリプを送りあえばいいのです。
BODY内に入れるはずのタグを間違えてHEAD内に
入れてしまったことに気付けないまま崩れまくる表示を前に
うんうん唸りながら時間を無為に過ごさなくていいのです。
世界はすっかり便利になりました。
私は、地方の潰れたショッピングモールみたいになってしまった
自分のお城を、それでも解体することなく、みんなの後に続きました。
もしかしたら、本当にもしかしたら戻って来てくれる人がいるかもしれない。
そんな私の希望は、殆ど、当て所の無い祈りのようでもありました。


pixiv共和国に小さな部屋を借り、twitterと言う名の流れる市民プールで
遊ぶ平穏な毎日を送っていたころ。
それなりに楽しく暮らしていた私を、いくつかの事件が、立て続けに襲いました。


ひとつ、pixiv一点爆撃事件。
pixivの評価機能を使って、10点満点中の1点を、私の公開している作品に
片っ端から付けられるという、謎の通り魔事件。
ログは残らないので、誰がやったのか、知る術はありません。
悪意があるのか、ないのかさえも。
しかし評価回数は表示されるので、「あ、こいつ一点爆撃受けたな」と
いうのは傍目からも一目瞭然になってしまう、もはや公開処刑。
ただでさえ評価回数・総合得点・ブクマ数など、書き手と作品の『価値』が
露骨に数値化・序列化されてしまうシステムのSNSで、これは堪えました。

ひとつ、感こな事件。
事件というか、慢性的に引きずっていた持病のようなものなのですが、
とにかく、感想がこない。
アクセスカウンターを導入しているのでサイトにもpixivにも
一応、それなりの人数の人が見に来てくれてはいたのですが、
誰も痕跡を残してくれません。忍者なのでしょうか。

最後にして最大の事件、これは何と言ったら良いのでしょうか、
当時私がメインで扱っていたキャラクターが、そこそこ長きにわたって本誌から
姿を消していたのですが、それが突然、見違えたように立派になって再登場を果たしたのです。
例えるなら、ロッチ中岡がいきなり失踪して、しばらくしたらピース又吉になって帰ってきたみたいな感じです。
いや、ピース又吉はすごいです。分かっています。『火花』読みました。良かったです。
でも私が応援してたのはロッチ中岡なんだよ!!!!!!!!!!
私のロッチ中岡を返してよ!!!!!!!!


病みました。


本誌の話はガンガン進みます。新展開やメディアミックスでファンも増えました。
作品名とキャラ名でtwitter検索をかけたりすると(やめときゃいいのに)
「えっ、××ちゃん絶対(作品)ハマると思うで~!読んで読んで~!
(ピース又吉が登場した巻)からの(キャラ)マジドチャクソ性癖だから……!!」
などというツイートが引っかかります。
ロッチ中岡はもはや無かったことにされているのです。
pixivでもtwitterでも新展開からのファンが楽しそうにピース又吉を描いています。
ごめんなさい。そろそろお笑い芸人に喩えるのやめます。


なんだか、異国の街に身一つで放り出されたような心地でした。
『もう、私の作品なんて、誰にも必要としてもらえないんじゃないだろうか。』
そんな昏い考えに思考を乗っ取られ、鍵アカで「リスカしょ。。。」などと
呟いては「イッキ!イッキ!!」などというリプライをもらって泣いていた
ある日、私は突如思い立ちました。


そうだ、私にはお城があったじゃないか!!


幾許かの作品を残して、pixivの投稿作品のほとんどを非公開にしてしまい、
twitterに鍵をかけ、作品ページを引っ込め、新たに倉庫ページを設定して
今までそのジャンルで書いた文章の全てを詰め込みました。
そしてトップページには、そのジャンルの文章はアドレス請求制の倉庫に
全て格納したこと、今でもそのジャンルとキャラが大好きであること、
申し訳ないが読みたい人はメールで問い合わせるように、
というような文章を置いて、日付と名前を添えました。
(その文章は近しい友人の間で『遺書』と呼ばれ、今でも笑い種になっています)
完全に据わった私の目に、もう、迷いはありませんでした。
サイト内の一部とはいえ、21世紀にもなって、アドレス請求制の同人サイトを作ってしまったのです。


サイトを倉庫化してしまうと、驚いたことに、私の心は自然と凪いでいきました。
もう、私の作品を好きでいてくれる人しか、このページに辿りつけない。
エロ広告も出ない。他のおすすめ作品も出ない。評価もブクマも閲覧数もない。
誰の悪意も受け付けない。好奇の視線にも晒されない。
アクセスカウンターも、拍手ボタンも、全て外してしまいました。
私はいつの間に、気づかないうちに、本当にたくさんのことに縛られて
自分の大好きな趣味を自分でつまらなくしていたんだ、という事実に
そのとき、やっと気づいたのです。
たくさんのことというのは、具体的には、

「所詮"二次"創作でしょ」「たかが趣味でしょ」「自意識過剰」
「将来作家やマンガ家になるわけでもないのに、何本気になってるの?」
「たいしてうまくもなければ、特段努力してるわけでもないくせに」
「褒めてもらうツールとして同人を利用してない?」
「本当に創作が好きだったら感想なんかなくても書き続けられるはず」
「そんなカプ誰も書かない、読まない、買わない」
「地雷」「逆カプ」「解釈違い」「原作愛がない」

といった呪詛のような言葉たちです。
それももう私には届きません。
ありのままに自カプ愛でるのよ!!!


……さて、そんなふうに氷のお城に引きこもって、3年が経ちました。
先日、私はまとまった時間ができたことをきっかけに、Wordpressの勉強をして
今度はサイトを一部どころか完全に倉庫化してしまいました。
最初は、Wordpressで同人サイトを作ることを奨励する記事にしようかとも
思いましたが、少なくともHTML、CSS、PHPの仕組みを理解していないと
難しい上に、手間も金(サーバー代)もかかるので、冷静に考えてやめました。
パスワードがつけられるFC2ブログとか、絵描きさんならTumblrとか
それこそはてなブログとか、サイトっぽいものを作るためのツールは他にもいろいろあります。
検索すればいくらでも情報は出てきますので、ここではお話しません。


結局何が言いたいのかと申しますと(出オチじゃないのか、というご意見もご尤もですが)
みんながpixivやtwitterをやっているからといって、
みんながそれに倣う必要はないのではないかな、と思います。
私も当面はpixivからサイトへと誘導するスタイルでやっていくつもりです。
何より、相互フォローがどうだの、ブクマ数がどうだのといった
作品の外で起きるゴタゴタに、疲れてしまっている方も、少なくないのではないでしょうか?
みなさん、もう一度、お城に戻ってきませんか。
自分の作品だけが飾ってあるホールを見回すのも、なかなか幸せですよ。



最後に、このページに裏ページへのリンクを隠してあります。
18歳以上の方はぜひ探してみてください。

『会いに行ける観劇オタク』にならないために ──私がツイートを全消しした理由

結論から言うと、Twitterに何でもかんでも書くのはよくないし、ツイートは定期的に全消しするべきだし、Facebookのプライバシー設定もガチガチにキメとくべきだし、インターネットはとっても怖いところなのでみんな気を付けたほうが良いです。

順を追ってお話します。


私の趣味はネットストーカー改め特定作業です。
常日頃から「私ネトストが趣味なんで、あんまり日常漏らすと特定しますよ」と周囲を脅していたのですが、あまりにも人聞きが悪いので「特定作業」に呼称を改めました。
ターゲットのTwitterやブログ等の何気ない発言や写真から、その人が特に明言していない個人情報を探り出す行為。それが『特定』です。
もちろん、手にした個人情報を使って誰かを脅したり、実際に危険に晒したり、その情報を第三者に渡したりということは一切していません。
(ちなみに、現実のストーカーでも、現行犯でないと逮捕は難しいそうです)

たとえば、その人の出身大学を特定したいと思ったら、私で言えば「@noi_chu 大学」などでツイート検索をかけると、私の今までのリプライ含めた全ツイートの中から、「学校」というワードの入ったものだけを抽出することができます。
そこから「大学の近くに〇〇が出来た」「今度の学祭で(有名人)がライブやるらしい」というようなツイートを探し出し、Google検索にかけたり
期間を限定して(2015年3月のツイートの中から検索したいときは、「(有名人) 学祭 since:2015-03-01 until:2015-03-31」)ツイート検索したりすれば
びっくりするほど簡単に大学を特定できます。
また、ツイッターを始めたばかりのころにタメ口でどうでもいいリプライを飛ばし合っている人は地元の友人だったり同期だったりする可能性が高いので、そこからも辿れます。
その他、早朝に「○○線の遅延」について呟いているツイートがあれば通勤ルートが分かりますし、「近所のカフェでうんぬん」というツイートに添えられた写真から店名を割り出すことができれば、居住エリアにも察しがつきます。
……このような合法ネトストハウツーを語っていると何万字あっても足りないので以下省略。
知りたい人は個人的に聞いてください。


その観劇ファンの女性のツイートを初めて見た時、すぐにピンときました。
「ああ、特定が簡単そうだな」、と。
頻繁に自撮りを上げる人や、ふぁぼした数だけ~系のタグを好んで使う人は、己の情報管理に無頓着なことが多いということは経験上断言できます。
彼女とはフォロー関係にありませんでしたが、アカウントは公開状態でしたので関係ありません。さっそく私は、彼女のツイートから「仕事」「家」「旦那」等々のワードを含むツイートをピックアップする作業に取り掛かりました。


結果、全体公開されている彼女の発言から、以下の情報を割り出すことに成功しました。

・本名
Facebook
・複数の別アカ
・家族構成
・交友関係
・職場
・部署
・元職場
・旦那の職場
・出身中学
・出身高校と部活
・出身大学と学部
・所属ゼミとサークル
・最寄り駅
・現住所の大体の位置
・元カレ
・元元カレ

そして極め付けに、
本人に気づかれずに本人の姿を確認することまで成功しました。
重ねて言っておきますが違法な手段は何も使っていませんし尾行などもしていません。
劇場のロビーで「あ、あの人だな」と遠くから特定する程度のことだと思ってください。

っていうかまさか本当にいると思ってなかったんです!!
さすがにフェイク入ってるだろうと思ってたんです!!! 信じて!!!!!



何も知らずにのんきに歩く彼女の背中を見て、私は急に恐ろしくなりました。
自分のしていることに恐ろしくなったのかというと、そうではなく、

こんなことしてる私自身、情報管理は大丈夫だろうか?

と、突然に、猛烈に、不安になってしまったんです。


そこで私は、普段自分がどのように特定作業をしているか、思い返して、そこに回り込むようにして自分の情報を消していくことを思いつきました。
たとえば、非公開の鍵つきアカウントでも、TwilogやFavstarにツイートが残ってしまっていることが多いので、私は鍵つきアカウントの特定作業を行うときにそこから過去のツイートを掘り出したりします。
ということは、先回りしてTwilogやFavstarのログを消してしまえばいいわけです。
私はたっぷり3時間ほど使って、自分の今まで使ったアカウントの全てで、

ツイートのログをHDDに保存する

自分のアカウント名(@noi_chu)でGoogle検索する

出てきたツイート記録サービスに片っ端から削除申請する

フォト蔵やTwitpicなど、画像保管サービスも、画像をダウンロードしてからアカウントを抹消する

黒歴史クリーナーで全ツイートを削除する

使ってないアカウントは抹消する

という作業を行いました。

これでも完璧ではないし、公開アカウントから私に送られたリプライや非公式RTは残ってしまいます。
そこはもう仕方がないので、今できることを確実に、全てやりました。
(もっと効率の良い方法があったら教えて頂きたい……。)
あとは今後、ますます注意を払ってTwitterを使うだけです。


そして今、私は、きょうも元気に個人情報を垂れ流し続ける彼女に届くことを祈りながら、このブログを書いています。


Twitterに何を書くかは個人の勝手です。
観劇予定を名前のあとに@で入れてる人や「今日のコーデ(はあと)」をアップする人に向かって、「劇場出口から尾行されて自宅特定されたいの!??」とか、
特殊な職種なのに会社の愚痴を言ってる人に向かって、「バカッター案件で炎上しても知らないから!!!」とか、
役者の個人情報や未確定情報を無責任に広める人に向かって、「地獄へ行け!! 呪われろ!!!」とか、
口出しをする義務も権利も、私にはありません。


それでも。心からの反省と、自戒の念と、お節介ババアの老婆心とを込めて、言わせてください。



自分を守れるのは自分だけ。

何かあってからじゃ、遅いんです。


ネットストーカー改め、Twitter探偵noiからは以上です。

(6/4 追記)
あまりに当たり前のことなので書かなかったんですけど、ストーカー関連のトラブルはストーカーする側が100%悪いです。痴漢や殺人と同じです。
できる自衛はしたほうがいいよね、という話です。

日常雑記: A monster in a mirror

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長い間、鏡の中には怪物が棲んでいた。


22くらいの歳まで、鏡をきちんと見たことがなかった。
鏡に映る自分の素顔を思い出そうとしても、うまくいかない。鏡に向かうことさえ稀だったために、私はその頃の自分の顔を覚えていない。
もちろん写真を見れば、そこには20歳の私や17歳の私が鮮明に映っている。でも、どうにも違和感が拭えない。これは誰なんだろう、と思いさえする。だって見覚えないんだもん。


鏡にはとんでもない怪物が映っているのだと思っていた。
鏡だけじゃない、お店のショーウインドー、パン屋のガラス窓、エレベーターの中、磨き込まれたキッチン、どんなところにも怪物は現れて私のことを脅かす。そのたびに私は目を背けた。
服を試着するたびに、「顔から下しか映らない鏡を用意してくれ」と思った。
美容院に行けば小一時間は怪物とマンツーマンだ。地獄だった。


つまり私は自分の事をとんでもない、怪物のようにおぞましいブスだと思っていたのだ。

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【必見!】魔法のように英語を話せるようになりたくなくなる4つの秘密

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「英語が話せるようになりたいなあ……」

学校や会社で英語力が必要とされる現代日本社会。
自分にもっと英語力があったらと、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

そして、そんなふうに思うことさえ、最近なんだか面倒くさくなってきていませんか?

この記事では、外国人留学生にまみれる生活を送り、
またNYで3か月間インターンを含む語学留学を経験し、
数多くの人の英語にまつわる悩みを聞いてきた私noiが、
本気で英語を勉強したくないあなたのために、
とっておきの「英語が話せるようになりたくなくなる」方法を伝授しちゃいます。

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さっちゃんの幸せ

Twitterの海には本当に、気が遠くなるほどに、多様な生き物が棲みついていて、いくら眺めても飽きることはない。その混沌とした海にぽっかりと浮かんで、そこに暮らす生き物たちのさまざまな生態を垣間見るのが好きだ。
さっちゃんとは、そうやって浅瀬をシュノーケリングしている中で出会った。昨年の11月のことだった。
 
 
さっちゃんは、とある有名アイドルグループのメンバーと秘密の恋愛をしている。便宜上、そのアイドルの名前をKとする。
Kは既婚者であり、子どももいる。しかし、彼の結婚はいわば芸能界の政略結婚であり、彼が心から望んだものではない。彼が真に愛しているのは他でもなく、彼のデビュー当時から彼に寄り添い、彼を支え、ファンとしてついてきてくれたさっちゃんである。さっちゃんとはアイドルと一介のファンだということで、その他のファンの心情に配慮し、さっちゃんを愛していること、彼女と一緒になりたいことをKはずっと公にしなかった。その結果、望まぬ結婚を強いられ、父親の違う子どもを自分の子どもだと公表せざるを得なくなった。もちろん、関西の田舎に住むさっちゃんとは遠く離れたまま。
Kとさっちゃんは、苦しい日々を送りながらも、お互いを愛し、思いやり、いつか胸を張って二人で暮らせるようになるその日のために、静かに、しかし着々と水面下で準備を進めている。
 

Twitterのbioに「/」で区切って好きな役者や演目を羅列する私達観劇ヲタがが見つめなおすべき“個性”と“意識”

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↑精一杯個性的で面白い写真を撮るべく一人サウンド・オブ・ミュージックを始める在りし日のnoi氏

 

本当は今から豚キムチを作る予定だったんだけど、どうしてもこれだけ言いたくて言いたくて具合が悪くなってきたので、書き終ったら豚キムチ作ろうと思います。おなかすいてるんで、手短に済ませます。

 

aonooo.hatenablog.com

 

釣りかもしれない。炎上商法かもしれない。
それでもこのような記事が生まれ、拡散されていく現代日本社会に絶望しか感じません。心の中は……闇だ……。

 

具体例を上げると分かりやすいだろう。自分の説明をするツイッターのプロフィールの場で「/」で区切って好きな物をひたすら並べている人(これには共通の趣味の人を見つけやすいメリットがあるけど)、音楽や漫画や映画や小説を喋り続ける人、個性的な人の表面の表面を真似してアバンギャルドさを演出している人、道具みたいに彼氏のスペックを自慢する女の子、残念だけどそれはあなたの個性ではない。何かを好きある事自体が個性だと思っている人が多いけど、それはその人のアイデンティティでも無ければ、説明にもならないのだ。 (上記ブログ本文より)

 

このブログで語られているのは、つまりこういうことだと思う。違ったらごめん。
・個性があるほうが面白いし、人生楽しい。
・みんなが個性的と思ってることは実は個性でもなんでもない。
・好きなことを突き詰めて、表現、発信しよう。

 

さて、私達観劇ヲタは、私個人の実感としておよそ8割(いや、それ以上……?)の人達がbio(プロフィール欄のこと)に好きな役者や演目を書き連ねている。
例えばこんなふうに。
『スリル・ミーが大好きな女子大生。再演しないと放火しちゃうぞ。ご贔屓→松下洸平/柿澤隼人/良知真次 その他、洋画/BW/小劇場/Disney/写真/アート/SFも好き。』
おなかがすいてるんで良い例が浮かばないんですけど、こうやってスラッシュで区切られた羅列によって自分が何者かを説明しようとしている人が大半だ。

 

そんな我ら観劇ヲタは、このブログを書いた方にしてみれば、「みなさんは好きなものを表明しているだけで個性的だと思っている実は面白味のない無個性な人たちです。もっと自分の好きなものを追求して、ユニークなことを発信していきましょうね。」と赤ペンでも入れられてしまうんだろう。「いっぱい贔屓がいるわりに凄まじく中身が薄い」とか? 確かにたった一人を追いかけてる人って概して「濃い」人が多いけど。

 

でもちょっと待ってほしい。
観劇ヲタに限らず、人は人を楽しませるために存在しているわけじゃない。
「面白い」とか「無個性」とかジャッジされるために存在しているわけじゃない。
みんなお笑い芸人やアーティストを目指しているわけでもないし。
だいたい、「個性的である」こと自体、一種の幻想ではないの?

 

私たちは私たちが思っている以上に、ガッカリするくらいに、「普通」だ。みんな同じようなものを同じように好きになり、嫌いになり、買っては捨て、同じような、たとえ自伝やエッセイなんか出版したところで誰にとっても価値のない、そういう「普通」の人生を生きる。生きて死ぬ。「普通」に死ぬ。
この季節、電車の窓からホームを見ると、あまりに「黒い」ことに驚かされる。みんな同じような服を着て、同じようなアプリで遊びながら、何の変哲もない一般家庭に帰宅するために真顔でホームに並んでいる。
観劇ヲタなんか真に典型的だ。同じような役者を同じように応援して、観劇して、だいたい同じような感想を抱いて、「〇〇幕間! やっぱり××さん不調だな。でも##のデュエットは何度聞いても鳥肌♡」みたいなツイートをトイレの列でちまちまと流して、それの繰り返し。ときどき諸事情により贔屓を入れ替えながら。

 

いや、いいじゃん。
全然いいじゃん? だってみんな「普通」なんだから。「普通」に生きているんだから。
何かを好きであるだけでは「個性」としては弱い? よしもとのオーディションじゃあるまいし。『一億総ピン芸人』とか某さんが掲げてるわけでもないし。
どうして「個性的である」ことが「楽しさ」や「幸せ」、果てには「人生の意味」なんてものへとまっすぐに向かうと言えるだろう。

 


発信することも表現することも良い事には、楽しい事には違いない。
ただ、それだけが人生じゃない。あなたが言う「表現」だけが、「表現」じゃない。
パン屋でバイトしている女子高生がパン生地をこねることも、ホームレスのおじさんが段ボールの上で寝ることも、ついには背筋をしゃきっと綺麗に伸ばして歩くだけの行為だって「表現」になりうる。
家に帰って、あ~~とか疲れた~~とか言いながら重い鞄を下ろして、ネクタイを緩め、寝ている飼い猫の頭にそっと手を伸ばす瞬間こそが、最もその人がその人らしい、輝いている瞬間であることだって、たぶんある。たぶん……。

 

で。私たち観劇ヲタは「個性的」になるべきでしょうか。他人と違う自分を積極的に発見して行くべきでしょうか。贔屓をスラッシュで区切ることを卒業して、表現者のひとりとして自覚を持って生きるべきでしょうか。
全部NOだ、馬鹿野郎。「個性的」な人の「表現」する「個性」とかいうものが見たければアメブロのランキングを上から順番に見ていけば良い。あと若手歌舞伎役者の坂東巳之助坂東新悟両氏のブログめっちゃトンでて面白いです。マリウスで衝撃デビューした田村良太氏の昔のブログとか、キメてるとしか言いようがなくておすすめ。

 

何にも作れない、名前なんて残せない、もし沢山の人を楽しませられるとしたら何だろう、シンデレラ城の前でプロポーズしてフラれるとか? そのくらい。
そんな「普通」で「平凡」で「没個性」で「面白味のない」「凡人」が寄り合ってなんとか暮らしているのが社会で、歌えもしなければ踊れもしない人たちがなけなしの給料を紙切れに溶かして2時間から3時間じっとお利口に座ってるのが劇場だ。
いいじゃん、平和じゃん。
そんなふうに思ってしまう私もまたどうしようもなく「普通」で、アイデンティティなんかどこ探したって無くて、「BEFORE AFTERサイコーーー!!!」とか「ワンピース歌舞伎サイコーーーもサイコーーーー!!!」とか、ゴミみたいなIQを露呈するツイートをこれからも繰り返す事だろう。
たぶん、死ぬまで。報われなくても、蔑まれても、誰かと同じような人生でも。