こちらの文章は同人誌『それが私にとってなんだというのでしょう? Vol.1』に収録されています。
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『会いに行ける観劇オタク』にならないために ──私がツイートを全消しした理由
結論から言うと、Twitterに何でもかんでも書くのはよくないし、ツイートは定期的に全消しするべきだし、Facebookのプライバシー設定もガチガチにキメとくべきだし、インターネットはとっても怖いところなのでみんな気を付けたほうが良いです。
順を追ってお話します。
私の趣味はネットストーカー改め特定作業です。
常日頃から「私ネトストが趣味なんで、あんまり日常漏らすと特定しますよ」と周囲を脅していたのですが、あまりにも人聞きが悪いので「特定作業」に呼称を改めました。
ターゲットのTwitterやブログ等の何気ない発言や写真から、その人が特に明言していない個人情報を探り出す行為。それが『特定』です。
もちろん、手にした個人情報を使って誰かを脅したり、実際に危険に晒したり、その情報を第三者に渡したりということは一切していません。
(ちなみに、現実のストーカーでも、現行犯でないと逮捕は難しいそうです)
たとえば、その人の出身大学を特定したいと思ったら、私で言えば「@noi_chu 大学」などでツイート検索をかけると、私の今までのリプライ含めた全ツイートの中から、「学校」というワードの入ったものだけを抽出することができます。
そこから「大学の近くに〇〇が出来た」「今度の学祭で(有名人)がライブやるらしい」というようなツイートを探し出し、Google検索にかけたり
期間を限定して(2015年3月のツイートの中から検索したいときは、「(有名人) 学祭 since:2015-03-01 until:2015-03-31」)ツイート検索したりすれば
びっくりするほど簡単に大学を特定できます。
また、ツイッターを始めたばかりのころにタメ口でどうでもいいリプライを飛ばし合っている人は地元の友人だったり同期だったりする可能性が高いので、そこからも辿れます。
その他、早朝に「○○線の遅延」について呟いているツイートがあれば通勤ルートが分かりますし、「近所のカフェでうんぬん」というツイートに添えられた写真から店名を割り出すことができれば、居住エリアにも察しがつきます。
……このような合法ネトストハウツーを語っていると何万字あっても足りないので以下省略。
知りたい人は個人的に聞いてください。
その観劇ファンの女性のツイートを初めて見た時、すぐにピンときました。
「ああ、特定が簡単そうだな」、と。
頻繁に自撮りを上げる人や、ふぁぼした数だけ~系のタグを好んで使う人は、己の情報管理に無頓着なことが多いということは経験上断言できます。
彼女とはフォロー関係にありませんでしたが、アカウントは公開状態でしたので関係ありません。さっそく私は、彼女のツイートから「仕事」「家」「旦那」等々のワードを含むツイートをピックアップする作業に取り掛かりました。
結果、全体公開されている彼女の発言から、以下の情報を割り出すことに成功しました。
・本名
・Facebook
・複数の別アカ
・家族構成
・交友関係
・職場
・部署
・元職場
・旦那の職場
・出身中学
・出身高校と部活
・出身大学と学部
・所属ゼミとサークル
・最寄り駅
・現住所の大体の位置
・元カレ
・元元カレ
そして極め付けに、
本人に気づかれずに本人の姿を確認することまで成功しました。
重ねて言っておきますが違法な手段は何も使っていませんし尾行などもしていません。
劇場のロビーで「あ、あの人だな」と遠くから特定する程度のことだと思ってください。
っていうかまさか本当にいると思ってなかったんです!!
さすがにフェイク入ってるだろうと思ってたんです!!! 信じて!!!!!
何も知らずにのんきに歩く彼女の背中を見て、私は急に恐ろしくなりました。
自分のしていることに恐ろしくなったのかというと、そうではなく、
こんなことしてる私自身、情報管理は大丈夫だろうか?
と、突然に、猛烈に、不安になってしまったんです。
そこで私は、普段自分がどのように特定作業をしているか、思い返して、そこに回り込むようにして自分の情報を消していくことを思いつきました。
たとえば、非公開の鍵つきアカウントでも、TwilogやFavstarにツイートが残ってしまっていることが多いので、私は鍵つきアカウントの特定作業を行うときにそこから過去のツイートを掘り出したりします。
ということは、先回りしてTwilogやFavstarのログを消してしまえばいいわけです。
私はたっぷり3時間ほど使って、自分の今まで使ったアカウントの全てで、
ツイートのログをHDDに保存する
↓
自分のアカウント名(@noi_chu)でGoogle検索する
↓
出てきたツイート記録サービスに片っ端から削除申請する
↓
フォト蔵やTwitpicなど、画像保管サービスも、画像をダウンロードしてからアカウントを抹消する
↓
黒歴史クリーナーで全ツイートを削除する
↓
使ってないアカウントは抹消する
という作業を行いました。
これでも完璧ではないし、公開アカウントから私に送られたリプライや非公式RTは残ってしまいます。
そこはもう仕方がないので、今できることを確実に、全てやりました。
(もっと効率の良い方法があったら教えて頂きたい……。)
あとは今後、ますます注意を払ってTwitterを使うだけです。
そして今、私は、きょうも元気に個人情報を垂れ流し続ける彼女に届くことを祈りながら、このブログを書いています。
Twitterに何を書くかは個人の勝手です。
観劇予定を名前のあとに@で入れてる人や「今日のコーデ(はあと)」をアップする人に向かって、「劇場出口から尾行されて自宅特定されたいの!??」とか、
特殊な職種なのに会社の愚痴を言ってる人に向かって、「バカッター案件で炎上しても知らないから!!!」とか、
役者の個人情報や未確定情報を無責任に広める人に向かって、「地獄へ行け!! 呪われろ!!!」とか、
口出しをする義務も権利も、私にはありません。
それでも。心からの反省と、自戒の念と、お節介ババアの老婆心とを込めて、言わせてください。
自分を守れるのは自分だけ。
何かあってからじゃ、遅いんです。
ネットストーカー改め、Twitter探偵noiからは以上です。
(6/4 追記)
あまりに当たり前のことなので書かなかったんですけど、ストーカー関連のトラブルはストーカーする側が100%悪いです。痴漢や殺人と同じです。
できる自衛はしたほうがいいよね、という話です。
さっちゃんの幸せ
丸1年まじめに通った英会話教室を退会してきたのでdisります
駅らしき場所で、外国人観光客らしき人に向かって、道案内らしきことをしている女性の横に「言いたいことが言えるって 楽しい!」と書いている広告を見て「お前の"言いたいこと"はそのレベルでいいのか?」とぼんやり思いました。のいです。
3年程だらだらと通っていた英会話教室をすっぱり退会してきました。
先に入会していた母から譲渡されたポイントを利用=つまり自分の懐は全く痛まないという状況もあり、最初の2年はほとんど身が入らず、何度も教室から「早く次の予約を入れろ」と電話が来る体たらく。しかし、これはいけない、っていうかまず母に殺される、と(命の)危機感を抱いてやっと本気で通いだし、1年でポイントを全て使い切り、このたび晴れて退会と相成りました。
そしてその最後の1年でたくさんの教師に会い、生徒に会い、いろいろと英語学習について考えたので、自戒の意味も込めてブログに残しておこうと思います。
どの英会話教室か、直接名前は書きませんが、少しシステムを調べたことのある方ならすぐにお分かりになるでしょうし、通ってる方なら尚更かと……。結果的にdisるような文面になっちゃってますが、この記事にその英会話教室(以下、A校)を誹謗中傷する意図はありません。(こういうふうに言っとけばま~角が立たないだろ~という安易な心根が透けて見えますね。)
私、のいの結論から言うと、『A校は、実践的な英語を話せるようになるための場所ではない』。
私は実践的な英語を話せるようになりたかったので、A校を退会する選択をしました。
じゃあ、何のための場所なんだよと聞かれたら、たぶん、
『英語が趣味の人が、お金を出して英語を話しに行く場所』だと答えます。
『実践的な英語の勉強』と『趣味の英語の勉強』は、あまりにも違いすぎる。
少し考えれば至極当たり前のことなのに、なんでもっと早くに気が付かなかったんだろう? のいのバカ! もう知らない!! のいとメイでちょっと韻を踏んでるんですね……。自分で言っちゃうのがあまりにも愚かだよね……。
去年の2月頃からでしょうか。突然、英語本気モードに入った私は、かなり真剣に英語が話せるようになりたくて、メッチャがんばってA校に通ってました。本気でした。本気と書いてマジと読みました。
去年の9月頃にはA校の最高レベルへのレベルアップテストに一発で通り、「駐在経験のある方、帰国子女が英語を忘れないために通うようなレベル」と聞いていたのに留学経験もない純ジャパニーズがこんなに簡単に入れていいんだろうか……? と過度に恐縮しながら、そのレベルのレッスンを受け始めました。
正直、かなりピンキリでした。確かに、時々「なんで来てるの?」と聞きたくなるようなネイティブレベルの人もいる事にはいる。しかし……。
もういいかな? なるべく理性を保って書きたいと思って、ここまで比較的まじめに書いてたんだけど……いいや!! 言っちゃう!!!
あのね! へたくそな人がね!! 多すぎる!!!
言っちゃった!!!
ってか、最高レベルでこれってどういうこと!? マジで聞いてるだけでイライラする。40分のレッスンがその生徒さんのせいで苦行と化す。発音、最悪。構文、最悪。ボキャブラリーだけは、異常に豊富。sustainableだのfarfetchedだの、日常会話では(ましてやノンネイティブの一般人は)ほぼ使わないだろう単語が切手のコレクションみたいに脳に収まってる。でも動詞の活用も微妙にままならないのにそんな単語だけ脳に蓄えてどうすんの? 相槌は「オウ、リアリー?」の一点張りだし?? こういう人がひとりレッスンにいると、途端に講師の話すスピードが落ちる。リスニング練習も、スローモーションみたいになる。講師は彼らの文法の誤りを訂正しない。ハチャメチャな時制も直さない。カタカナ発音された単語を繋いで、あいまいな星座を作るようにして会話を理解している。ヘタクソ達は講師の優しさに包まれて40分を終える。不完全燃焼の私だけが狭い教室に取り残される。
私、憤怒しました。
憤怒に塗れ、若いエネルギーを武器にして、どうしてこんなにも英語力に差が出てしまうのか、実地調査に乗り出しました。レッスン中や休憩時間に話しかけ、相手から英語学習歴や仕事で英語を使うか、ここの外で英語を学ぶ機会があるか、聞き出しました。使う駅が一緒なら改札までぴったり付いて行ったし(それが自分の父親ほどの歳のおっさんであろうと)、本気でこの人の英語はヤバイ、上手いと思ったらその場でお茶に誘いました(綺麗な女の人だけです)。
結果。(例外もあります、印象です)
英語うまい人→学生時代から英語に親しんでいて、仕事でもバリバリ英語を使う。A校にはそんなに長く通っていない(1年以下)。省庁にお勤めだったり、長期の留学経験があったりする。
英語ふつうの人→英語に関わる学部を出たけど、仕事はそこまで関係ない。英語の歌を歌ったりドラマを見るのは結構好き。A校は2~3年目。
英語ヘタクソな人→『英語は趣味』。A校には大分長く通っている(長い人で10年以上)。A校以外で英語を使う機会は、年に一度の海外旅行とか、道案内。
は~い! ここで、英語ヘタクソな人のモノマネやりま~~す!!
『えっ? 全然、ぜんぜ~ん!! 英語は趣味ですよ~。もう、ずっと通ってて~。10年くらいになるかな? も、楽しいからやってるって感じ』
Yes、英語が上手い人は、A校で英語を勉強してなかった。英語が下手なひとは、みんなA校にこつこつ楽しく年単位で通い続けていた。
いやほんと、ちょっと考えれば分かることなんだよ!! わざわざ調査なんかしなくっても!!! つまりこの記事は私が私に鞭打つ意味もあるんです。せっかく金を使ってるんだから、頭も使うべきだったと。どこの下水道から湧いてこられたか知らないが、英語ヘタクソマンが大量発生してるのを目撃した段階で退会するべきだったと。まあ、そうやって綺麗なお姉さんとお茶とかして、良い出会いもあったから悪い事ばかりではなかったんですけど……。
そんな察しの悪い、あほな私がA校を退会する決定打となった、講師の一言があります。
『ぼくたちは英語教師ではない。ぼくたちがやっているのはカスタマーサービスだ。生徒に気持ちよく英語を話してもらう接客業みたいなものだ』
これがA校全体の指針なのか、彼自身の仕事に対する姿勢なのかどうかは、私には分かりません。それでも、彼の一言で、いままでぼんやり抱いていたA校への違和感が、突如としてクリアになり、私の後頭部を殴り飛ばしたことに間違いはありません。
というわけで、退会してきました。予想に反して全く引きとめられませんでした。ぶっちゃけちょっと淋しかった。
『普段、外国人と話す機会のない人が、楽しく英語を話して、それを年単位でこつこつ続けることの何がいけないのか。他人の趣味や楽しみに口出して、ヘタクソなどと貶して、果てには下水道だの、「モノマネしま~す!」って、てめえ何様なんだよ!! 自由の女神像に刺さって死ね!!』
はい!! 重々承知です!! 刺さって死にます!!! 何ならエッフェル塔にも刺さります!!! あと下水道のくだりは、このまえ観た歌舞伎のセリフをど~~~しても使ってみたかっただけなんです!!!
でも本当に、心の底から、彼らのヘタクソっぷりが我慢ならなかった。そしてそのヘタクソなアイアムえーっとスチューデント英語をにこにこしながら聞いて、ひとつも訂正しない講師も、煮えくりかえるほど腹立たしかった。
私の友達にエスペラント語を勉強している子がいます。
エスペラント語はご存じの通り、人工言語なので、母語としている人は地上に存在しませんし、エスペラント語を学ぼうなどという酔狂な人の輪の中でしか通じません。それでも彼女はエスペラント語の学習を楽しんでいるし、なにより『そんな"まったく使えない"言語を学んでいるという状況』そのものを楽しんでいる。
私がA校で出会ってきたヘタクソの皆さんも、やってることはそれに近い。でも、彼らがエスペラント・ガールと同じ心境で勉強を楽しんでいるかと言えば、そんなことはまず確実にない、ないはずだと信じたい。だって虚しくないですか。決して安くないお金をつぎ込んで、年単位の時間を使って、現地のネイティブにはほとんど通じないだろう英語しか話せないなんて。
A校を退会したあと、どこで英語を勉強しようか、まだ決めていませんが、ひとつだけ確かなことがあります。
『英語ネイティブの彼氏作るのが一番早い』
とりあえず、ハーレクイン読んで勉強します。もちろん、原著を。
アジアの安宿に泊まろう! ドミトリーという選択
「アジア」「安宿」「ドミトリー」という語群から何を連想されるだろうか。
「南京虫」「沈没」「不衛生」「大麻」等を連想された方は、恐らくヴィレッジヴァンガードで旅行本を立ち読みしすぎか、単に『深夜特急』の読み過ぎです。いや私も別に『深夜特急』読んだことないけど。だいたいそんな感じじゃないの?
お芝居のある一日 のいの場合
『お芝居がある1日を、シミュレーション/観劇デビュー特集』(https://www.ozmall.co.jp/special/2015032400e/theatergoing.aspx)などという記事が軽くTLを焦がした件はまだ皆さまの記憶に新しいかと思います。それを受けて、このたび、「リアルな観劇女子の一日を書いて!」とリクエストを頂いたので、『私(のい)にとっての、お芝居のある一日』のモデルケースを書き出してみます。
※あくまで、私にとってのモデルケースですので、全ての舞台オタクがこのような一日を送っているわけではありません。「私はもっとオシャレな一日を過ごすわ!!」と憤りを覚えた方はそのオシャレライフをどうぞFacebookやInstagramでシェアしていいね!してもらってください。
それでは、とある舞台オタの、お芝居のある休日を覗いてみましょう。
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