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on my own

話し相手は自分だよ

アジアの安宿に泊まろう! ドミトリーという選択

「アジア」「安宿」「ドミトリー」という語群から何を連想されるだろうか。
「南京虫」「沈没」「不衛生」「大麻」等を連想された方は、恐らくヴィレッジヴァンガードで旅行本を立ち読みしすぎか、単に『深夜特急』の読み過ぎです。いや私も別に『深夜特急』読んだことないけど。だいたいそんな感じじゃないの?

 


ドミトリーとかゲストハウス、ホステルとかいうのは、いわゆる安宿のことである。一つの部屋に二段ベッドがいくつか置いてあり、風呂トイレが共用、アメニティもタオルも有料、という形式が一般的で、少ない荷物と予算で世界を回るバックパッカーや長期滞在者が利用する宿として知られている。宿によっては個室や、グループ用の部屋があったり、女性専用フロアがあったりする。


突然話は変わるが、私が高校生の頃、母が妙なスピリチュアルの占いにハマったことがあった。霊界や異界と交信できるという能力者に、娘である私の未来について尋ねたところ、こんな会話があったそうだ。

謎の能力者「娘さんは……23歳のとき、『アジアのドミトリー』にいます」
母「はあ? 『ドミトリー』って何ですか?」
謎の能力者「知りません」

「ドミトリーとか超臭くて汚くて皆クスリやってんでしょ? ないわ~ っていうか異界と交信した結果がそれかよ」と一笑に付したあの日から数年、私はまんまと長期休みのたびにアジアに飛んで、ドミトリーに宿泊するようになった。「予言の自己成就」という言葉があるのは知っているが、それはともかく、私は確かにドミトリーに泊まっている。しかし、私が選ぶ宿は臭くも汚くもないし、多分誰もクスリはやってない。「きちんと選べば、綺麗でオシャレな宿に安く泊まれるし、安宿でしか得られない楽しみがある」というのが、私がこの数年で学んだことである。

端的に言うと、
・中学英語が話せる(最低でも、単語を繋いで会話/筆談できる)
・奇数人数の女子グループ(なかよし3人組とか)
・ちょっと珍しい体験をしてみたい
という旅行者には、ドミトリーはけっこうおすすめ。

逆に、こういう人にはドミトリーはおすすめしない。
・掃除したての綺麗な風呂/トイレを使いたい
・外人と喋るとか絶対無理
・きちんとした接客で迎えられたい
これらの要求は何一つ叶えられないので、最初から普通のホテルに泊まった方が良い。

 

それでは、まず私が今まで利用してきた宿の写真を実際に見てもらいましょう。

 

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 まず、台湾の『Now Taipei』。フロントと共用フロア。おしゃれでしょ~~~!? ちょっとしたおやつとコーヒー紅茶はお替わり自由。フロントには、二十代くらいの若いおにーちゃんおねーちゃんがいて、流ちょうに英語を話す。「ここに行きたいんだけど」と相談すると、かなりホンネで親身なアドバイスをくれて、たいへん心強い。大きな駅のすぐそばにあるから、昼過ぎに一度帰ってきて荷物置いてお茶してシャワー浴びて午後また出かける、と休憩所代わりに使うことも。

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ベッドルームはこんな感じ。二段ベッドと鍵付きのロッカーがある。各ベッドには小さな棚、コンセント、ライト、枕、毛布、カーテン。

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こちらはタイ・バンコクの『Vimarn Hostel Bangkok』。共用キッチンとテーブル。使った食器は自分で洗いましょう。セブンイレブンで売ってた可愛いクッキー、顔がひとつひとつ違ったから大興奮で並べてみた。可愛い。

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カーテン閉めると、ドラえもんになった気分でけっこう快適。アクセスの良い宿は車の音がうるさかったりするので、ノイズキャンセリング付きのイヤホンとか耳栓とかあると寝やすい。

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利用者が思い思いにダラダラしてるフリースペース。安いホテルの狭い部屋にいるより、こういうところで一日の計画を立てたり、そのへんのコンビニで買って来たジュースやおやつで夜更かししたり。

 

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マレーシア・ペナン島の『Muntri House』。中華っぽい内装がすてき。緑のシャツを着ているのは、英語もしゃべれないし海外に行ったこともないのに「背が高くて用心棒になりそうだから」というだけの理由で呼ばれて何故か付いてきてくれたヒロくん。
(余談だが、ヒロくんは英語が喋れなかったので、常に100均のちょんまげ頭と日本刀のおもちゃを持ち歩いたところ、行く先々でなかなかにシュールなムードを作り出すことに貢献してくれた。こういう異文化コミュニケーションもアリだと思った一件だった)

 

今どきの安宿がどんなものなのか、大体雰囲気を掴んでいただけただろうか。(各ホテル名にトリップアドバイザーのリンクを張ったので、利用者のレビューや立地、水回りの写真などもちょっと確認してみてください)

すなわち、今どきの安宿は、
・綺麗で清潔、おしゃれ!
・WiFi、共用PC、朝食、おやつとコーヒー紅茶が無料!
・スタッフが英語堪能な今どきの若者! 友達感覚で何でも相談できる!
・普通のホテルに比べれば大分安い!
★洗面台やシャワーブースが複数あるので、女子数名で行っても順番に使う必要がなく、時間短縮(これ、かなりデカいのでは?)!
★奇数人数で行っても誰がエキストラベッドに寝るかで喧嘩する必要が無い!

 

それでは、実際にどうやって予約すればいいか? 大抵の場合は「都市名 hostel」とか「都市名 guest house」とかで検索すれば、ホテル予約サイトがでてくる。Hostels.comとかAgodaとかExpediaとか。

宿探しの際、ステキな安宿にめぐりあうために何に気を付けるべきかというと、
・新しめの宿を選ぶ(レビューが少ない宿は新しい可能性あり)
・宿側から提供されている写真ではなく、利用者が投稿したリアルな写真を見る
・複数の予約サイトで比較する(価格や空室状況が異なる場合がある)
・女性は、女子専用の部屋であること、ベッドにカーテンが付いていることを絶対条件に探す(Mixed Dormが男女、Female Dormが女性専用)
・個人ブログでレポを上げてる人がたまにいるので、「宿名 旅行記」とかでggるとたまに日本人の信用度の高いレビューがhitする
以上のことを意識しながら探せば、少なくとも私は「うわこれハズレだわ~」とガッカリする宿にぶち当たることはなかったので、参考にしてもらいたい。

また、宿の人=地元の人なので、いつもどこでごはん食べてんの? と聞くと、観光客向けでない安上がりなお店や屋台街を教えてくれる。宿泊費に加えて食費まで節約できてサイコーである。

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ペナン島の中国人街で食べた、厳密に何という料理かは知らないけどなんだかすっごく美味しかった一皿。英語が通じなかったから全力で「あの人と同じの! 食べたい!!」とジェスチャーしたら分かってくれた。

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台北の夜市にて、絞りたてジュースの屋台を営むお兄さん。あまりに手つきが器用だから、酔ってもないのに日本語でメッチャ絡んだら曖昧な微笑みを向けてくれた。

 

余談の余談で、宿代や食費を節約したぶん、最後の一泊だけ贅沢するのも好きです。

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マレーシア・ペナン島の『The Blue Mansion』。もともとは華僑の大富豪のお屋敷で、豪奢なブティックホテルとして雑誌にもよく載っている。風水に凝りすぎた結果、建物全体を真っ青に塗っちゃったらしい。

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バンコクの『Shanghai Mansion Bangkok』。コスプレイヤーの友達と泊まったら、気づいたら一時間くらいホテル内のあちこちで突発撮影会になっていた。泊まる女子を女優にする。っていうか、泊まる非レイヤーをレイヤーにする。そんな魔力があるホテル。

 

というわけで、アジア旅行にドミトリー、いかがでしょうか。気楽な女子旅や学生旅行、社会人の一人旅にも! 同室の人と積極的に交流したりFacebookを交換する必要も特にない(いや、してもいいけど)。なんとなーくインターナショナルで雑多、カオスな空気に身を置いてみたい、アジアの熱気に当てられてみたいけど不衛生で治安が悪いのはマジ勘弁、というワガママな、私のような人はぜひ泊まってみてください。

 

★おまけ★

日本にもオシャレな安宿はあるよ! 一度泊まったけどなかなか快適でした。共用スペースでおやつ食べてたら、隣の西洋人が「京都って何でこんな寺とか神社だらけなの!? マジで飽きたぜ!!!」って話してて、何故京都来た……と戦慄した思い出。

www.booking.com